2歳児「イヤイヤ期」を成長の機会に変える方法
- 平井一郁

- 10月1日
- 読了時間: 5分
はじめに
「イヤ!」「イヤ!」「イヤ!」
2歳の子どもを持つ親なら、誰もが経験するこの言葉。
着替えもイヤ、ごはんもイヤ、お風呂もイヤ…。
一日中「イヤ」ばかり言われると、親としても疲れてしまいますよね。
でも、この「イヤイヤ期」、実は子どもの成長にとって非常に重要な時期なのです。
今回は、2歳の反抗期にどう向き合えば良いのか、自立心と自己表現力を育む見守り方、そして親子で穏やか
に過ごすための方法についてお話しします。

「イヤイヤ期」は自我の芽生え
2歳頃になると、子どもは「自分」という存在を意識し始めます。
それまでは親の言うことを素直に受け入れていた子どもが、急に「イヤ!」と言い出すのは、実は健全な成長の証なのです。
「イヤイヤ期」は、自我の芽生えという重要な成長過程です。
子どもは「自分はこうしたい」「これは嫌だ」という意思を持ち始めます。
それを言葉で表現しようとする姿が、「イヤ!」という言葉に現れているのです。
つまり、「イヤイヤ期」は困った時期ではなく、子どもが自立への第一歩を踏み出している証拠。
親としては、この成長を温かく見守ることが大切です。
育児のポイント①:
まず子どもの気持ちを受け止める
イヤイヤ期の子どもに対して、まず大切なのは**「共感」**です。
「〇〇したくないんだね」 「嫌だったんだね」
このように、子どもの気持ちをそのまま受け止めて言葉にしてあげましょう。
子どもは、自分の気持ちを理解してもらえたと感じると、少しずつ落ち着いてきます。
逆に、「そんなこと言わないの!」「わがまま言わないで!」と頭ごなしに否定してしまうと、子どもはますます反発してしまいます。
まずは子どもの気持ちを受け止める。
これがイヤイヤ期対応の第一歩です。
育児のポイント②:
選択肢を与える
子どもが「イヤ!」と言うとき、その背景には「自分で決めたい」という気持ちがあります。
そこで効果的なのが、選択肢を与えることです。
例えば、
「赤いコップと青いコップ、どちらがいい?」 「公園に行く? それとも家で遊ぶ?」
このように、子どもが自分で選べる場面を作ってあげましょう。
選択肢は2つ程度がベストです。
あまり多いと、2歳の子どもには選びにくくなってしまいます。
自分で選んだという実感が、子どもの満足感につながり、「イヤ!」が減っていきます。
育児のポイント③:
危険なこと以外は、子どもの意思を尊重する
イヤイヤ期の対応で大切なのは、できるだけ子どもの意思を尊重することです。
ただし、これは「子どものわがままを何でも聞く」という意味ではありません。
危険なことや、他人に迷惑をかけることは、しっかりと制止する必要があります。
でも、危険なこと以外については、できるだけ子どもの意思を尊重しましょう。
例えば、
「今日は赤い服が着たい」 「ごはんの前におもちゃで遊びたい」
こういった子どもの希望は、時間が許す限り尊重してあげることで、「自分の気持ちを表現して良いんだ」というメッセージが子どもに伝わります。
育児のポイント④:
「頑張ったね」と自分を褒める
イヤイヤ期の対応は、親にとっても大変です。
何度も「イヤ!」と言われると、疲れてしまいますし、イライラすることもあります。
そんなとき、忘れないでほしいのが、**「自分を褒めること」**です。
「今日も頑張ったね」 「イライラしたけど、冷静に対応できたね」
このように、自分自身を褒めてあげましょう。
育児は完璧である必要はありません。
時には失敗することもあります。
でも、それでいいのです。
大切なのは、自分を責めずに、頑張っている自分を認めてあげることです。
親が自分を大切にすることで、心に余裕が生まれ、子どもにも優しく接することができます。
アロマテラピーで親子の心を穏やかに
イヤイヤ期の対応で疲れたとき、親子で気持ちをリセットする方法として、アロマテラピーの活用をおすすめします。
親子で楽しめる香りの時間
ラベンダーやオレンジスイートなどの優しい香りは、親子両方の心を落ち着かせてくれます。
ラベンダー:リラックス効果が高く、心を穏やかにしてくれます
オレンジスイート:明るく温かい香りで、緊張をほぐしてくれます
カモミール・ローマン:子どもの不安な気持ちを和らげる優しい香り
実践方法
ディフューザーで芳香浴
リビングや寝室で香りを広げて、親子でゆったりとした時間を過ごします。
深呼吸タイム
「一緒に深呼吸しようか」と声をかけて、親子で香りを楽しみながら深呼吸。たった3回の深呼吸でも、心が落ち着きます。
寝る前のリラックスタイム
就寝前に香りを楽しむことで、子どもの寝つきも良くなり、親も一緒にリラックスできます。
ハンカチに一滴
外出時には、ハンカチやティッシュに精油を一滴垂らして持ち歩くと、ぐずったときにも使えます。
安全に使うポイント
子どもに使う場合は、芳香浴(香りを楽しむだけ)が基本です
精油は直接肌につけず、空間に広げる使い方をしましょう
使用する精油は、天然100%のものを選びましょう
長時間の使用は避け、15〜30分程度を目安に
香りは、言葉を超えて心に働きかけます。イヤイヤ期で疲れたときこそ、親子で香りの時間を楽しんでみてください。
まとめ:イヤイヤ期は成長の証
2歳の「イヤイヤ期」は、親にとっては大変な時期です。
でも、この時期は子どもが自我を育て、自己表現力を身につける大切な成長過程です。
「イヤ!」は、子どもからの「僕も/私も一人の人間なんだよ」というメッセージ。
そのメッセージを受け止め、共感し、選択肢を与え、尊重することで、子どもは健やかに成長していきます。
そして、親自身も「頑張ったね」と自分を褒めることを忘れずに。
疲れたときは、アロマテラピーの力を借りて、親子で穏やかな時間を過ごしましょう。
イヤイヤ期は永遠には続きません。
いつか必ず終わります。焦らず、子どもと一緒に、この成長の時期を乗り越えていきましょう。


































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